フードテック

環境負荷の高い動物性食品に代わる代替食材が開発されており、商品化も進んでいます。
味も食感も栄養も、動物性食品に遜色ない食品が登場しています。
日本は元々、1200年に渡り菜食でした。精進料理という世界に誇る菜食文化がありますね。

代替肉

植物肉(大豆ミート)

大豆から作った肉そっくりの食品。蛋白質もたっぷり。

培養肉、培養魚肉、培養フォアグラ、培養卵

培養肉(ばいようにく)は、動物の可食部の細胞を組織培養することによって得られた食用の肉。
動物の個体を屠殺する必要がないので動物の犠牲を減らせること、牛一頭を約2年かけて育てるところを培養肉であれば2か月でできて生産効率が良いこと、厳密な衛生管理が可能であること、食用動物を肥育するのと比べて省スペース省資源で作ることができて地球環境への負荷が低いこと、抗生物質耐性菌リスクを低減できることなどの利点があり、従来の食肉に替わるもの(代替肉)として注目されている。

人工的に牛肉や豚肉、魚肉などを生産する技術を「細胞農業」と呼ぶ。
培養肉の安全性は、2023年時点で国際連合食糧農業機関と世界保健機関によって認められている。
現在では70社以上のスタートアップが培養肉や細胞農業に参入しており、牛・豚・鶏・子羊・鴨・うずら・魚・甲殻類・うなぎ・フォアグラ・ホタテなどの培養肉の研究開発が進行中である。
2040 年までには肉の 60% が培養された細胞から作られ、世界中の食料品店やレストランで販売されると予測されている。

植物ミルク

植物性ミルク(プラントベースミルク)」とは、その名の通り植物性食材から作られたミルクのこと。
植物性ミルクは、乳糖不耐症や乳アレルギーで牛乳が飲めない人や、乳製品を摂取しないヴィーガンの方も安心して取り入れることができる。
乳牛に悲惨な一生を強いる必要がなく、しかもノンコレステロールで低脂肪。
豆乳やアーモンドミルク、ライスミルク、ココナッツミルク、オーツミルクが市場に広く出回っている。
カルシウムやビタミンはむしろ植物性の方が多い。
チーズやヨーグルト、生クリームも作られ、販売されている。

■豆乳(ソイミルク)
豆乳は、大豆を原材料に作られる、日本人に最も馴染みがある植物性ミルクと言える。牛乳とほぼ同量のたんぱく質を含み、植物性ミルクの中では比較的高タンパクな点が人気を集めている。

■アーモンドミルク
アーモンドを原材料に作られ、植物性ミルクの中では比較的低糖質・低脂質でカロリーが低く、抗酸化作用をもつビタミンEを豊富に含む特徴がある。

■オーツミルク
オーツ麦を原材料に作られる植物性ミルクで、近年のオートミールブームからの流れで注目を集めるようになった。この3つの中で最も炭水化物が多く、食物繊維を多く含む傾向がある。